ぼくは小さい時から、絵を描くのが好きだった。
一人っ子で、小さいころは両親が共稼ぎだったので、一人遊びをする時間が多く、よく空想したり絵を描いて過ごした。
小学生の時、父親の仕事の関係でパキスタンに行き、アメリカンスクールに通ったが、ある授業中先生の似顔絵を夢中で描いていると、すぐ後ろにその先生がいつの間にか立っていてじっとぼくの絵をにらんでいる。
「あとで職員室に来なさい」(もちろん英語)
「はい」(やはり、英語)
やばい、と思いながら放課後職員室に行くと、ウィックランダ―という、鼻ひげとあごひげがひっついている、いかにもインテリ然としている先生が僕を待っていた。
てっきり怒られるものと思っていた僕に、その学者のような先生はにこやかに「ヒロ、これから僕の家に行ってさっきの似顔絵をかいてくれないか」と言う。
怒られると緊張していたぼくは気が抜けて、二つ返事でOKすると、ウィックランダ―氏の車に乗って彼の家に行った。
映画に出てくるような、静かで薄暗い西洋風の部屋に通され、立派な木製の机で白い上質の紙の上に、やはり立派なペンで、さっきと同じような漫画風の似顔絵を緊張して描くと、彼は僕にていねいな礼を言い、また車で家まで送り届けてくれた。
日本の学校なら絶対こういう展開にはならないだろう。パキスタンという国ではあったけど、アメリカという国の自由な気質とユーモアいうものを肌で感じたものだ。
と、すっかり自慢話になってしまったが、じつは僕は色を塗るのが苦手なのである。
十代のころ、何度か水彩に挑戦したけど、下絵はうまくいくのだけど色を塗る段になって必ずこけるのだ。
ある時、海岸で歩く女性を描いた。背景まではなんとか塗れたのだが、小さく描いた女性の顔でつまずいた。細かいうえに、少し色が強すぎたのだ。結局塗り直しができないので何日もかかったのにそのままボツになった。
それ以来本格的に絵を描くことをしなくなったのだが、最近になってペンタブというものが世の中にあるということを知った。
これなら何度でも色を塗りなおせるし、小さいところは拡大できる。やはり絵をかくのが好きな娘のために(娘が使わないときは父親が使う)誕生日プレゼントしたのがこれ。
WACOM■ペン&タッチ入力■Bamboo Fun CTH-470/K4■
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これはPCに接続して使う。ペンと絵を描くためのボードだ。簡単なソフトもついてるけど、娘は無料ソフトPIXIAをダウンロードして使った。
その後PCを買い替えることになって、どうせなら絵を描くことに特化したものを、ということで購入したのが画面に直接絵が描けるPCの「SURFACE3」
そして本格的なイラスト、漫画ソフトの「STUDIO PAINT PRO」
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<僕のお気に入りの「モノ」たち>では、調べた限りで、お買い得値段なものを載せている。
SURFACE3は画面が10インチちょっとなので、描く面が大きい方が描きやすいという人なら「SURFACE4」かな。
これなら、完成した下絵の上にレイヤーというものを乗せて何回でも塗りなおせるし、描き足せる。
レイヤーをわけておけば、人物はそのままで、背景だけ変える、なんてこともできる。
なによりいいのが画面に直接描けるところ。ペンのずれもほとんどない。
僕はまた絵を楽しめるようになった。
これで色を塗ることに自信がついたら、また紙の上にも描いてみようと思っている。
(写真上はジャズスタンダードの「Thats All」の歌詞をイメージして描いたジャケット画)