「明日も早いからそろそろ切り上げるか」

僕は残りのビールを未練がましく飲み干すと、外していたベルトを苦労して締め直した。

尻のポケットから薄っぺらな財布を面倒くさそうに取り出しながら、チラッと後ろを振り返ったのは、さっきから背中で騒いでいる草野球帰りのオジサン連中がうるさかったからだ。

カウンターの中でトナカイの角を着けながら汗だくで焼き鳥を焼いている、まだ二十歳ソコソコの青年に、お勘定と言いながら、心の中で「メリークリスマス」とつぶやくと、僕は店の戸を閉める。

残りの人生を数え始めたのはいつ頃からだっただろう…..

クリスマスソングの流れる商店街でマフラーを巻き直しながら、ふとそんなことを考えてしまった夜。

MERRY CHRISTMAS! 2013/12/24